2016年九月三十日 / 2016/09/30

細胞のための完全栄養補填食品をうたった「TOTAL SWISS」は、台湾全土にいる8万人以上の会員によって利用されており、売上高は32億台湾ドルに達する。しかし当該食品は治療効果を誇張している嫌疑があり、更に衛生部門の許可が未取得の状態で販売されていることが露見した。

台中地方検察署検察官の楊仕正は昨日台中市調査処などの部門を指揮し、「TOTAL SWISS」の輸入会社である龍騰スイス国際グループ及び販売担当の八馬国際事業などの捜索を行った。さらに当該企業の責任者である王文欽は生物化学博士学位と国連WHO世界保健機関の国際研究チーム員を担当した経験があると自称しているものの、関連証明書が提出されず、これらのことから『衛生食品管理法』違反により王文欽や主管者の黄など計7名に対し、それぞれ10万~80万台湾ドルの保釈金を命じた。本日午後台中市調査処は記者会見を開き、現場で押収した数十箱の「TOTAL SWISS」製品と大量の宣材資料が並べられた。調査官の何明彦によると、業者は未許可で保健用食品を輸入し、更に治療効果を誇張し、ひいては「スーパーマンのようなエネルギー源」という比喩を使う行為は、『食衛法』の関連規定に違反しており、加えて現在押収されている当該企業の製品の検査結果から、その成分はほとんど混合食品であることが わかっているが、しかし台湾では関連規範がまだ存在しないとのことである。何明彦は調査結果によると、当該企業は1セットの製品(3種類を含む)を約9ユーロ即ち約360元台湾ドルで仕入れるが、台湾国内でこれを6090台湾ドルで販売しており、驚異的利潤を得ていたことを示した。こうして当該企業は去年1月から現在まで既に32億台湾ドルの利益を得た。

検察庁調査機関の捜索を受けた「TOTAL SWISS」は、今年2月当該企業の責任者が代表として、台北市立大学の運動武術系空手チームと212万台湾ドルのスポンサー契約を結び、当該企業より選手の日常訓練用補給物資を提供し、同時に選手が外国で行われる試合に参加する時の経費と貧困家庭の学生スポーツ選手の日常生活もスポンサーする取り決めとなった。しかし検察庁調査機関と台中市、台北市、桃園市衛生局などの部門は昨日300人余りを出動させ、「龍騰スイス国際グループ有限会社」、「八馬国際事業有限会社」の本社と各地の営業所で、行政検査と捜索を行い、大量の製品と広告宣伝資料を押収した。検察調査機関によると、王文欽は龍騰会社の名義でスイスから「倍喜客」、「愛提維」、「瑞斯維」などの営養食品を輸入した後に、八馬会社を通じて「TOTAL SWISS」ブランドで高額販売を行っていた。王は台湾大学物理学部を卒業し、生物化学博士学位と国連WHO世界保健機関の国際研究チーム員を担当した経歴を公言し、消費者の信頼を得ていた。

当該製品はコレステロール調節、腸内環境改善、疲労回復、骨格強化、免疫力調節などの効能があり、食用後、細胞に栄養と活力を満たし、健康な細胞が傷ついた器官を自然に修復するようになり、疾病を根治すると公言しているが、実際には当該製品が衛生部門の許可を取得していないままで販売されており、更に調査結果として、王は台湾大学物理学部から卒業しておらず、ほかの経歴については、王は現在に至るまで関連証明書を提出していない。当該製品は去年1月から現在までで、既に8万人以上の会員を集め、売上高は32億台湾ドルに達する。検察調査機関の話によると、当該製品の治療効果を信じたせいで、本来の抗ガン治療プログラムや、慢性病薬をやめ、大金を使ったものの健康を害したケースもあったという。

しかし黄さん(仮名)は、自分と娘が長期にわたって当該製品を利用し、学業で負担を感じるときに当該製品を使用している娘は元気いっぱいになったが、検察調査機関で製品に問題があるかどうかを更に詳しく調べ、市民を安心させてほしいとと話した。このほかに龍騰会社は各地で説明会を開き、多くの会員を集め、多くスポーツ選手に当該細胞修復製品を提供し、スポーツに係る経費を寄付したので、問題のある業者だとは想像しにくく、できるだけ早く製品に問題があるかどうかについてはっきりさせてほしいという意見もあった。

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